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Japanese Living Bible Colossians
コロサイ人への手紙(コロサイ教会の皆さんへ)
この手紙は、エペソ教会への手紙と同じ時に書かれました。 コロサイは、今のトルコに
あたる地方にあった町です。 その教会に、キリストは神であるという真理をあいまいに
する教えが、はびこったのです。 そこで、この事態をどう解決したらよいか、パウロに
問い合わせることになり、エパフラスが代表に選ばれました。 彼の報告を聞いたパウロ
が、その教えのどこがまちがっているかをはっきり指摘し、キリストは確かに神であるこ
とを書き送ったのがこの手紙です。
1神様に選ばれて、キリスト・イエスの使者となったパウロと、信仰の友テモテから、 2
コロサイの町に住む、神の民とされた、忠実なクリスチャンの皆さんへ。
どうか、父なる神が、あなたがたに祝福を豊かに注ぎ、すばらしい平安を、あふれるほど
に与えてくださいますように。 3私たちは、あなたがたのために祈る時、いつも、まず
主イエス・キリストの父なる神に感謝します。 4それは、あなたがたの主に対する深い
信頼と、神の民となった人々に対する深い愛とを耳にしているからです。 5また、あな
たがたは、キリスト様の良い知らせを初めて聞いた時からずっと、天国にある喜びを早く
味わいたいと、首を長くして待ちこがれています。 6今ではこの同じ良い知らせが、世
界中に行き渡り、至る所で人々の人生が変えられています。 それはちょうど、あなたが
たが初めて、この良い知らせを聞いたその日に、罪人に対する神様の豊かな恵みを真に理
解して、人生が全く変えられたのと同じです。
7この良い知らせをあなたがたに伝えたのは、私たちと共に働いている、愛するエパフラ
スでした。 彼は、イエス・キリストに忠実に仕えており、今ここで、あなたがたに代わ
って私たちを助けてくれています。 8彼はまた、あなたがたが、どんなに他の人々を愛
しているかを知らせてくれました。 そのような愛は、聖霊様が与えてくださったもので
す。 9そういうわけで、私たちは、そのことを聞いた時から、絶えずこう祈り求めてい
ます。 どうか、神様が何を望んでおられるか、はっきり、あなたがたにわかりますよう
に。 また、霊的なことに対する理解力が与えられますように。 10いつも主に喜ばれ
る生き方をして、主の評判を高めることができますように。 常に他の人々に善意と親切
とを示し、神様をますます深く知るに至りますように。
11また、こうも祈っています。 あなたがたが、神様の栄光ある偉大な力に満たされて、
どんなことが起ころうとも常に前進し、いつも、主の喜びにあふれていることができます
ように。 12また、私たちを、光の国のすばらしい居住権を得るにふさわしい者として
くださった父なる神に、いつも感謝できますように。 13父なる神は、私たちを、サタ
ンの支配する暗黒から救い出して、愛するひとり息子キリスト様の支配下に、移してくだ
さいました。 14この神の子は、自分の血という代価を払って、私たちの自由を買い取
ってくださり、すべての罪を赦してくださったのです。
15キリスト様は、目には見えない神様に生き写しの方であり、神様がまだ何もお造りに
ならない前から、生きておられました。 16事実、キリスト様は、すべてのものの創造
者なのです。 天にあるものも地にあるものも、目に見えるものも見えないものも、霊の
世界の王座や主権や支配や権威もすべて、この方がご自分の目的と栄光のために、お造り
になったのです。 17キリスト様は他のすべてのものに先立って存在し、すべてのもの
は、キリスト様によって成り立っています。 18キリスト様は、ご自分に属する人々か
らなる体――すなわち、キリストの教会――の頭です。 教会はキリスト様から始まった
のです。 キリスト様は、死人の中から、だれよりも先に復活された方です。 それは、
あらゆる点で、第一の地位を占めるためです。 19なぜなら、神様は、ご自分のすべて
が、ひとり息子の中に宿ることを望まれたからです。
20神様は、実に、キリスト様の成し遂げられた働きに基づいて、天と地のすべてのもの
が神様のもとに行く道を、開いてくださいました。 というのは、神の子キリスト様が十
字架の上で死なれたことにより、その血によって、すべてのものが、神様との平和な関係
を持つに至ったからです。 21そのすべてのものの中には、かつて神様から遠く離れて
いた、あなたがたも含まれています。 あなたがたは、以前は神様の敵であり、神様を憎
み、悪い考えや行ないによって、神様から離れていました。 22しかし今は、キリスト
様が人間として十字架上で死なれたことにより、神様と和解させていただいたのです。 そ
の結果、キリスト様はあなたがたを、神様の前に連れ出してくださいました。 少しも非
難されるところのない、きよい者として、立たせるためです。 23ただしあなたがたは、
真理を堅く信じ、その真理にしっかり根ざしてゆるがず、主によって強くされなければな
りません。 また、イエス様があなたがたのために死んでくださったという良い知らせを、
はっきりと確信し、この救いに対する信頼を、決して失わないことです。 あなたがた一
人一人にもたらされた、このすばらしい知らせは、今や世界中に広がっています。 そし
て、私パウロは、これをほかの人々に伝える働きに、いそしんでいるのです。
24しかし、あなたがたのために苦しむことも、私の務めです。 私は喜んでいます。 な
ぜなら、キリスト様の体、すなわち教会のために、キリスト様の苦しみの残された部分の
仕上げを、手伝わせていただいているからです。
25神様が私を遣わされたのは、教会を助け、あなたがた、ユダヤ人以外の外国人に、そ
の救いの計画を知らせるためです。 2627神様はこれまで何世紀何世代にもわたって、
この救いの計画を秘密にしてこられました。 しかし今ついに、神様を愛し、神様のため
に生きる人人に、この計画を明かされたのです。 この栄光に富んだ計画は、あなたがた
外国人のためのものでもあり、その深い意味は、「栄光を実現する唯一の希望は、あなたが
たの心の中に住むキリストである」ということです。
28ですから、私たちはどこへ行っても、耳を傾けるすべての人にキリスト様のことを話
し、できるかぎり手を尽くして、警告を与えたり教えたりしています。 そして、キリス
ト様が成し遂げてくださったことのゆえに、彼ら一人一人を、完全な者として神様の前に
立たせることができるよう、願っています。 29これが私の務めです。 キリスト様が
私のうちに力強く働いてくださるからこそ、この務めを果たせるのです。
1あなたがたとラオデキヤの教会とのために、またほかにも、直接には会ったことのない
多くの友人のために、私がどんなに祈りながら苦闘しているか、知っていただきたいので
す。 2私はこう祈り求めています。 あなたがたが心に励ましを受け、強い愛のきずな
で互いに結ばれますように。 また、ゆるぎない確信と鋭い理解力をもって、ますます深
く、キリスト様を知ることができますように。 というのは、今ついに明らかにされた神
様の特別の計画とは、キリストご自身にほかならないからです。 3このキリスト様のう
ちには、まだ手がつけられていない、すばらしい知恵と知識の宝が、そっくり隠されてい
るのです。
4私がこう言うのは、あなたがたが、だれかの巧みなことばでだまされはしないか、と心
配するからです。 5遠く離れていても、私の心は共にあり、あなたがたの秩序ある生活
と、キリスト様に対する強い信仰とを見て喜んでいます。 6すでにキリスト様の救いを
信じたあなたがたは、日常の問題についてもキリスト様に信頼し、キリスト様と共に生き
生きと生活しなさい。 7キリスト様に根を深く下ろし、養分を吸収しなさい。 主にあ
って成長し続け、真理に立って、強くたくましくなりなさい。 キリスト様が成し遂げて
くださったすべてに感謝し、喜びにあふれて生活しなさい。
8あのむなしい、だましごとの哲学によって、だれからも信仰と喜びとを奪われないよう
に、注意しなさい。 あんな哲学は、キリスト様のことばに基づくものではなく、人間の
考えや思いつきから出た、まちがいだらけの浅薄な解答でしかありません。 9なぜなら、
キリスト様のうちにこそ、神様の性質のすべてが、肉体をとって宿っているからです。 1
0ですから、キリスト様を自分のものとしているなら、すべてを手に入れたことになりま
す。 そして、キリスト様と結びつくことによって、神様に満たされているのです。 キ
リスト様は、すべての力を従えた、権威ある、最高の支配者です。
11あなたがたがクリスチャンになった時、キリスト様は、悪い欲望から解放してくださ
いました。 それは、割礼(男子が生まれて八日目にその生殖器の包皮を切り取る儀式)
という肉体の手術によってではなく、心のバプテスマ(洗礼)という霊的な手術によって
なされたことです。 12ですから、古い、悪い性質は、キリスト様と共に死に、共に葬
られたのです。 そして、キリスト様を死人の中から復活させた、力ある神様のことばを
信じたあなたがたは、キリスト様と共に、新しいいのちへと復活させていただいたのです。
13あなたがたは、以前は罪の中で死んでおり、罪深い欲望を断ち切ることもできません
でした。 そんなあなたがたに、神様はキリスト様のいのちそのものを、分け与えてくだ
さったのです。 それは、すべての罪を赦し、 14あなたがたに不利な証書――神のお
きてに違反したことを記す明細書――を、塗りつぶしてしまわれたからです。 この罪の
明細書は、キリスト様の十字架に釘づけにされて、無効となったのです。 15こうして
神様は、罪を犯したあなたがたを責め立てる、サタンの力をくじかれました。 そして、
十字架上でのキリスト様の勝利を、公然と示されたのです。 この十字架によって、罪は
すべて取り除かれました。
16そういうわけですから、あなたがたは、食べ物や飲み物のことで、あるいはユダヤ教
の祭り、新月の儀式、安息日などを守らない、などという問題で、人からとやかく言われ
てはなりません。 17というのは、これらの取り決めは、キリスト様が来られる前にだ
け有効であった、一時的な規則にすぎないからです。 つまり、本体――キリストご自身
――の影でしかなかったのです。 18御使いを礼拝すべきだと言われて拒否する時、「今
に罰があたるぞ」などと、相手に言わせてはなりません。 彼らは、幻を見たと言って、
正当性を主張します。 この高慢な人々〔しかし、謙そんだと自認しているのですが〕は、
実に想像をたくましくしているのです。 19けれども彼らは、キリスト様につながって
いません。 しかし、キリスト様の体を構成する私たちはみな、キリスト様を頭として結
びついています。 というのは、私たちは、キリスト様の強力な筋肉によって、互いにし
っかり結び合わされており、神様から養分と力とをいただく時にのみ、成長するからです。
2021言わばキリスト様と共に死んだあなたがたは、「善行をし、さまざまな規則を守る
ことによって救われる」というような、この世の考えから解放されたのです。 それなら
なぜ、「あれは食べるな、なめるな、さわってもいけない」などという規則にいつまでも縛
られ、結局、この世の考えに従う生活を続けているのですか。 22そんな規則は、人間
の教えにすぎません。 食物は食べるためにあり、食べればなくなります。 23こんな
規則は、自分に強制するきびしい礼拝とか、謙そんとか、肉体の苦行などを伴うので、い
かにもすぐれたもののように思われがちです。 しかし、それによって、人の心に忍び込
む、悪い思いや欲望に打ち勝つことはできないのです。 それはただ、その人を高慢にす
るだけです。
1キリスト様が死人の中から復活された時、あなたがたも、いわば共に生き返ったのです
から、天にある無尽蔵の富と喜びに、目を向けなさい。 そこでは、キリスト様が栄誉と
力とを帯びて、神様の右の座についておられます。 2天国のことで心が満たされていな
さい。 地上のことをあれこれ気に病んではいけません。 3一度死んだわけですから、
この世に何の未練もないはずです。 あなたがたの真のいのちは、キリスト様と共に天の
神様のもとにあるのです。 4真のいのちであるキリスト様が再び戻って来られる時、あ
なたがたも彼と共に輝き、そのすべての栄光にあずかるのです。
5ですから、罪深い肉欲を捨てなさい。 心の中に巣くう、悪い欲望を抹殺しなさい。 性
的な罪、汚れ、情欲、恥ずべき欲望などと縁を切りなさい。 この世の富や快楽を慕い求
めてはいけません。 それは、神でないものを神とする、偶像礼拝だからです。 6そん
なことをする人に、神様の恐ろしい怒りは下るのです。 7あなたがたも、この世的な人
間として生きていた時には、そんなことをしていました。 8けれども今は、怒り、憎し
み、ののしり、口ぎたない悪口などの、汚れた服をみな脱ぎ捨てる時なのです。
9だまし合いはやめなさい。 うそは、あらゆる悪にまみれた古いいのちの特徴でした。
しかし今では、その古いいのちは死んだのです。 10あなたがたは真新しいいのちに生
きています。 ということは、正しいことへの探究心が旺盛で、この新しいいのちを与え
てくださったキリスト様に、ますます似た者になりたいと、絶えず努めているのです。 1
1この新しいいのちに生きる者には、国籍、人種、教育、社会的地位の違いなどは、全く
問題ではありません。 そんなものには何の意味もないのです。 大切なのは、キリスト
様を、しっかりつかんでいるかどうかです。 そして、キリスト様を自分のものにする機
会は、だれにも平等に与えられているのです。
12神様に選ばれて、この新しいいのちを与えられたあなたがたは、神様の深い愛と思い
やりに包まれているのですから、他の人々に対して情け深く、やさしく親切でなければな
りません。 謙そんな態度で、どんな時にも、おだやかに忍耐強く行動してほしいもので
す。 13寛容の精神を身につけ、いつでも人を赦しなさい。 いつまでも恨んでいては
いけません。 主があなたがたを赦してくださったのですから、あなたがたも、人を赦す
べきではありませんか。
14何よりも大切なことは、愛にあふれて生きることです。 そうすれば、教会全体が、
完全な調和を保てるのです。 15キリスト様からくる平安が、いつもあなたがたの心と
生活を満たすようにしなさい。 そうすることが、キリスト様の体の一部とされたあなた
がたの責任であり、特権でもあるからです。 また、いつも感謝していなさい。
16キリスト様の教えを心にとめ、そのことばによって、人生が豊かに潤されるようにし
なさい。 知恵を尽くして、そのことばを互いに教え合い、忠告し合い、感謝にあふれて、
詩篇と賛美歌と霊の歌を、主に向かって高らかに歌いなさい。 17何をするにも、何を
語るにも、主イエス様の代理人として行動し、主イエス様と共に、父なる神の前に出て、
心から感謝しなさい。
18妻は夫に従いなさい。 それは、主が人々のためにお定めになったことだからです。
19夫は妻を愛し、いたわりなさい。 つらく当たったり、邪険な態度をとったりしては
いけません。
20子供は常に両親に従いなさい。 それは、主に喜ばれることだからです。 21父親
は、子供がしょげ返って、やる気をなくすほど、がみがみしかってはなりません。
22奴隷はいつも地上の主人に従いなさい。 主人が見ている時だけ、気に入られようと
一生懸命に働くのではなく、陰日向なく仕えなさい。 主を愛しているのですから、主に
喜んでいただけるよう、真心から主人に従いなさい。 23地上の主人のためだけでなく、
主ご自身のために尽くしているように、何事においても、喜んで精一杯働きなさい。 2
4報酬を下さるのは主キリストであることを、忘れてはなりません。 キリスト様は、所
有しておられるものの中から、有り余るほどの相続分を与えてくださいます。 あなたが
たは、実は、この主キリストのために働いているのです。 25主のために最善を尽くさ
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